「レイル99の弾丸列車の記事でハッとなったのが、戦後に広軌鉄道の計画があったという記述だ」
「どんな計画?」
「本筋ではないからあまり詳しくは書いていない。そこで調べたところ、こういうことらしい。2次情報からの引用だから正確度は低いが」
1946年6月 日本鉄道株式会社(明治時代の日本鉄道とは無関係)が、電車による東京~福岡間10時間運転の標準軌高速列車計画を出願(結果的に却下)
「ポイントはどこだい?」
「1946年6月といえば、玉音放送から1年も経っていない。そんな時期に、これほど大胆な計画を構想できるとは当時の日本人にはまだパワーがあった」
「今は無いわけだね」
「あっても、みんなで潰す。まあ、1946年6月の計画も潰れているから同じか。復興用の資材が必要だからダメという理由はあるようだが」
「身も蓋も無い」
「それからもう1つ気になるのは、東京側の起点がどこかだ」
「なぜ気になるの?」
「軍主導なら中島の航空機工場が近い高井戸終点はよく分かる。調布基地も近い。井の頭線で、軍事施設の多い駒場にも直結だ。国鉄なら東京駅終点が分かる。あそこは国鉄の中央駅だ。だが、日本鉄道株式会社という私鉄が選ぶとしたらどこが起点だろう?」
「それはよく分からないね」